お金で買える豊かさ、お金では買えない愛しいこと
- 石川麻衣

- 3 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは。 家計の相談所の石川麻衣です。
ファイナンシャルプランナーとして日々ご相談をお受けしていると、
時折「お金があれば、人は幸せになれるのでしょうか?」
という問いに近いお話になることがあります。
もちろん、お金はとても大切です。
生活を守り、家族を支え、人生の選択肢を広げ、将来への安心をつくってくれます。
病気になったときの治療費、子どもの教育費、大切な人と出かける旅。
お金があることで実現できる優しさや可能性は、確かにたくさんあります。
だからこそ、私はプロとして、資産形成やライフプランを真剣にサポートしています。
しかし一方で、お金では決して買えないものもあります。
それは「時間」「健康」「信頼」「思い出」、そして何より「人とのご縁」です。
「成長すると人は離れていく」という言葉への、小さな違和感
よく自己啓発の本などを読んでいると、
「自分が成長すると、付き合う人が変わる」
「価値観が合わない人とは、そっと離れよう」 という考え方を目にすることがあります。
確かに、自分のステージが変わることで、自然と環境が変わる場面はあるかもしれません。
ですが、私は少し違った視点を持っています。
これまでの人生を振り返ったとき、自分を人間として育ててくれたのは、
決して「同じ考えの人」ばかりではありませんでした。
価値観が全く違う人。 年齢が大きく離れた人。 生きてきた環境も、仕事も違う人。
時には意見がぶつかり、悩むこともありました。
それでも、その出会いがあったからこそ、自分にはなかった新しい視点を知り、
人としての器を少しずつ広げてもらえたように思うのです。
「人と離れること」が成長なのではなく、
「価値観の違う人と、新しく豊かな関わり方ができるようになること」こそが、
本当の成長なのかもしれません。
数字で見える財産、目には見えない財産
FPとして家計簿や資産表を見つめているとき、金融資産はすべて「数字」で表すことができます。
預貯金がいくらあるのか。
投資の資産がいくら増えたのか。 これらは、目に見える確かな財産です。
でも、私たちの人生には、数字では絶対に測れない財産があります。
困ったときに、格好つけずに相談できる人がいること。
箸が転んでも一緒に笑い合える家族や友人がいること。
子どもの一瞬一瞬の成長を、隣で見守れる時間があること。
長い時間をかけて、お互いに積み重ねてきた信頼があること。
これらは、どれだけお金を積んでも、明日すぐに手に入るものではありません。
日々の何気ない暮らしの中で、ゆっくりと、大切に育まれていくものです。
家計管理の本当の目的
私たちが家計を整え、資産形成をするのは、決してお金を増やすこと自体がゴールではありません。
本当の目的は、「お金に振り回される人生」ではなく、「自分らしく愛おしい人生」をつくることです。
子どもと縁側でゆっくり過ごす時間。 新しい挑戦に、一歩踏み出すときの勇気。
大切な人との時間を、心から楽しめる心の余裕。
そんな、かけがえのない人生を後ろからそっと支えるために、お金はあります。
だから私は、お客様とライフプランを考えるとき、
「いくら貯めるか」という数字の目標だけでなく、
「どんな人生を、誰と送りたいか」を何よりも大切に、一緒に考えたいと思っています。
最後に
お金で買えるものは、私たちの生活を豊かに、便利にしてくれます。
でも、お金だけでは絶対に手に入らない豊かさも、この世界には確かに存在します。
人とのご縁。 経験を通して得られる学び。
家族と紡ぐ時間。 誰かを信じ、誰かに信頼されること。
そうした目に見えない一つひとつが、人生というキャンバスを彩り、
私たちを成長させてくれるのだと思います。
お金を大切にすることと、人を大切にすること。
その両方のバランスを心地よく保ちながら、自分らしい人生を歩んでいきたいですね。
家計の相談所は、そんなあなたの愛おしい人生づくりを、お金の面からそっと支える存在であり続けたいと考えています。





コメント